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ジョルジュ

Author:ジョルジュ
心母少女最終話更新
完結おめでとうございます。
08/03

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( ^ω^)ブーンと心母少女のようです14 

2 名前: ◆tOPTGOuTpU :2008/07/22(火) 23:59:45.74 ID:OVtX/UY80

14.明暗とを架ける橋(インタールード)


いつになっても、少女の心には、仄暗い雲のような翳りが篭った。
が、もとよりそれを引き剥がすつもりなどない。

いわばその翳りとは、少女にとって納得のできる足枷なのだ。

視界はどこまでも仄暗く、なにかが浮遊するたびに見定めようとすると、
その寸前でなにもかも遮断されて暗闇へ閉じ込められてしまう。

なにかをしなくては、と思い立つたびに心は萎んでゆく。

十五年。それはあまりに長く、一日々々が絶望的に歯痒かった。

しかも、それだけ待って、会えるのがわずかな時間とは、少女自身も
不満を抱かずにはいられなかったが、しかし待ち侘びるこの喜びも一入だった。





3 名前: ◆tOPTGOuTpU :2008/07/23(水) 00:02:34.02 ID:YYPnUt9e0
さて、実際にそのときが来たとき、私はなにをするべきなのだろう。
やはり謝罪し、彼らから私のことを払拭してもらおうべきか。

けれども少女は理解していた。
ただ自分は乗り移り、その人物自身の視点、考えからでしか
あの世界と接触できないということを。

その状況をつくりだしたのは自分だということは、心得ている。
でも、どうしたって侘しいではないか。

どんな形でもいい。彼らに、謝りたい。
許されたときのなかで、頭を下げたい。言葉を贈りたい。

そう、謝罪。


    


5 名前: ◆tOPTGOuTpU :2008/07/23(水) 00:05:24.25 ID:YYPnUt9e0


謝りきれることではない。
いまこのときだって、彼らは苦しんでいるのだから。

自分のしたことの愚かさは、よくよく承知している。
沙汰の限りとしか思えぬ、どこまでも走ったその結果。

向こう見ずなわたし……!


が、だがしかし、少女は後悔していなかった。
その行いについて謝りたいのは事実だが、達成感を抱いているのもまた事実だった。

たしかに、はてしなく虚しかった。
悪夢へ突き進んでいくのはおそろしいだけでは片付けられない。


そう……もし。

少女は考えに耽る。



8 名前: ◆tOPTGOuTpU :2008/07/23(水) 00:06:45.29 ID:YYPnUt9e0


もし、木枯らしの吹くあの日に戻れたとしても、
自分はまたあの愚かなことをしでかしてしまうに決まっている。

やり直しなど、無意味なのだ。

少女は"あの日"ほど、運命を感じ取ったことはないのだから。

……薔薇の匂いをたぎらせ、彼らの目の前に現れる。
そうして、ごめんなさいと言ってみたい。

この謝罪も運命なのだろう。




彼らに真意を伝え、頭を下げ、

そうして、

みずからのステージに、完全な幕を下ろしてやりたい。

                        (インタールード 終)



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