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ジョルジュ

Author:ジョルジュ
心母少女最終話更新
完結おめでとうございます。
08/03

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夜更けのモノ達のようです 

638 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/28(火) 01:15:24.51 ID:o7StGgVA0
01/17

文明の利器が発達した時代もなんのその。
ここ最近、まるで江戸の時のように、魑魅魍魎が跋扈する。

地下道で鬼が出た、山に天狗が現れた、川縁で小豆洗いが文句言っとる。
部屋の隅で貧乏神と座敷童子が歌留多しとる、家の彰子にゃ目目連。

陰陽や悪霊、八百万の神を忘れた現代人とくら。
百鬼夜行の敵じゃァなかったさ。

あっちこっちで悲鳴が上がる。断末魔が木霊する。
窓を閉めても、戸を閉めても、鍵を掛けても意味や無ぇさ。

そんなモン、壊す必要もねぇ。ひっひ。

だらりと体の力を抜いて、壁にその身を預ければ。
するりと障害通り抜け、目の前には怯える餌がたんとある。



640 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/28(火) 01:18:31.15 ID:o7StGgVA0
02/17

そんな丑三つ時に、ふらふら出歩く阿呆がいたと。
この腐れたご時世、色ンな奴が放っておかねぇさ。

(;'A`)「あばばばばばば」

間抜けた悲鳴をあげて、すってんころりん阿呆が転ぶ。
それに引かれて、やっこさんが来よる来よる。

( ∵)「ゴェエエエエエ」

( ∴)「ギィイイイイイ」

無数の目ン玉ぎょろつかせやがってさ。
酔っ払いみてぇな千鳥足が、逆に怖いのなんの。

(;'A`)「ウヒィ!」

そんなモンに追われた阿呆は、情けなくもションベン垂らしてよ。
がたがた震えて動けねぇとよぅ。ひっひっひ。


641 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/28(火) 01:20:33.54 ID:o7StGgVA0
03/17

底暗い六つの目ン玉に魅入られて、阿呆は腰を抜かしとる。
尖った指先で突っついたら、面白ぇ叫びをあげてくれや。

( ∵)「ゴェッゴェッ」

( ∴)「ギッギッギッ」

化けモン共が、歓喜の奇声をあげやがる。
萎びた手足を振り回して、そぉれ怪奇のハイタッチ。

( A )。

それを見て聞いた阿呆とくらァ、あぶくを噴いて失神しやがった。

まあ、無理もないさね。
こんなモンに追われた日にゃァ、その日が命日。
今生の、最後の別れよ。


642 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/28(火) 01:21:50.84 ID:o7StGgVA0
04/17

( ∵)「ゴェエ…」

( ∴)「ギ…」

化けモン共が、妙に情けねぇ音を出しやがる。
なんだい、コイツと遊びたかったってのかイ?

( ∵)「ゴェ! ゴェエ!」

おうおう、元気さね。

( ∴)「ギギッ! ギ!」

ひっひっひ、そう言わんて。

少ぅしだけ、待っとれや。
そう、くしゃみをしてりゃ、終わるさね。

( ∵)「ゴェックション!」


643 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/28(火) 01:24:09.20 ID:o7StGgVA0
05/17

ほぅら、来た来た。

( ∴)「!」

ぴっかぴか光る街灯受けて、真っ赤に光る皮のコート。
真っ赤なそれは、化けモン共の染み付いた血ってかイ?

おお、こわいこわい。

(,,゚Д゚)「おうおう、相手は二匹か」

おっかねぇ面した男が、工具を手に手にこっちへ来よる。
マイナスドライバァで、その目を抉ってやるってかい?

( ´∀`)「あいやぁ、死んでおらんけん?」

これまた、子供に好かれそうな顔しとる。
その手に握った縄さえ無けりゃァ、駆け寄る事も出来んがな。


645 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/28(火) 01:27:50.13 ID:o7StGgVA0
06/17

( ∵)「ゴェエエエエエエ!」

嬉々とし駆けてく化けモン共、迎え討つは狂人共。
都会の瘴気で薄汚れた、真っ赤な月下には似合いさね。

萎びた腕が、蔓みてぇにぐんにゃり曲がる。
ほっせぇ足が、鋼みてぇに硬くなりおる。

それぞれの拳と脚を、思い思いの獲物で受け止める狂人共。
その顔に宿るはァ、さっきの阿呆と同じモンは何一つないて。

( ∴)「ギッギ」

互いが互い、へらへらと不気味な笑いを浮かべてやがる。

それを見守る俺も、狂ってやがんのかね。ひひ。


647 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/28(火) 01:30:56.82 ID:o7StGgVA0
07/17

(,,゚Д゚)「よいせっと」

( ∵)「ゴ!?」

人の体躯の倍もある、奇っ怪な化けモンをぶんと投げた。
投げられた化けモンは、空で体を捩じって体勢を整える。

まるで曲芸さね。お代はおんしらの命ってか。ひひ。

無事に地面に降り立ぅて、能面みてぇな顔をくっと上げる。
その眼孔に、マイナスドライバァが捻じ込まれる。

(”∵)「ごおぇええええええええ!!」

おお、痛ぇ痛ぇ。
見とるこっちが痛くなりよるわ。

獲物を突き刺した狂人は、狂ったように笑うてさ。
気狂いの笑みを浮かべたまんま、化けモンの目ン玉をほじくりやがる。

(,,゚Д゚)「きひ、きひひひひひ!」

これじゃァ、どっちが化けモンかわかりゃしねぇ。


648 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/28(火) 01:31:59.66 ID:o7StGgVA0
08/17

(#∴)「ッギギギ!」

玩ばれる仲間を助けようと、化けモンが化けモンに食ってかかる。

美しいねぇ。感動モンだねぇ。お涙頂戴はぁとふるなんとかさ。
人と形は違えど、その仲には人よりも素晴らしい友情でもあるんかねぇ。

( ´∀`)「よだきい、はよぅ終わらせ」

( ∴)「ぎっ」

それも、瞬時の内に灰塵と化しちゃァお終ぇよ。

生温い笑みを浮かべた狂人の手にゃ、ぶってぇ縄っこ。
それに首根っこ捕まえられて、化けモンは電柱にぶら下げられる。

( ´∀`)「星でも見とれ、永遠に」

首を吊っても死なねぇのは、流石としか言い様がねぇ。
百鬼の末席に、名を連ねるだけはあるってかァ?


649 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/28(火) 01:33:39.54 ID:o7StGgVA0
09/17

途端に、舐めるような殺気が背後に立ち昇りやがった。
血に狂った人斬りが、刀の錆を見つけたような感じさね。

黙ってやられるワケにゃいかねぇからよぅ。
自慢の翼をおっぴろげ、ばっと夜空に羽ばたいたんよ。

川 ゚ -゚)「敵は、ゴルゴ……サーティーン……だと?」

のそりと振り返りゃァ、闇に浮かぶ黒髪の女が佇む。

黒い女の武器を見て、俺はびっくらこいた。
ありゃァ、十束剣(とかのつるぎ)じゃねぇかイ?
大昔、イザナギがカグツチを斬ったっつーおっかねぇ代モンだ。

( ; ゚∀゚ )「名も無ぇ怪異が、一端のモン持ってやがるたァな…」

川 ゚ -゚)「黙れゴルゴ十三、真正面を向いた貴様など敵ではない」

おうおう、どいつもこいつも気が違ってやがる。


658 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/28(火) 01:57:41.80 ID:o7StGgVA0
10/17

(  ゚∀゚ )「ごのれごだか御理故だか知らねぇけどよぅ!」

川 ゚ -゚)「っ!」

叫んで、俺ァ暴風を作り大空に駆け上がる。
さっきの女が、口をあんぐり開けて仰ぎ見てやがる。
ひひ、見上げられるってのは、いつ如何なる時でも良い気分さね。

(  ゚∀゚ )「ひゃひゃひゃ」

的が小豆よりも小せぇくれぇになった頃が頃合いよ。
人様が言うじゅーりょくとやらに体を預けて、羽で体を下に押す。

咄嗟に構える女が見えた、このうすのろめ。



660 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/28(火) 02:00:48.74 ID:o7StGgVA0
11/17

川  - )「ガッ…!」

っひひ、体当たりするとでも思ったかイ?

なんてこたァねぇ。
音の壁とやらにぶつかったその衝撃を、あの女に分けてやったまでさ。

女は風に流されて、石の壁に崩れ落ちる。
頭でも打ったんか知らねぇが、動く気配が微塵もねぇ。

試しに頬を叩いてやるが、起きる気がしねぇな。
息はしとるから、生きてはいるようさ。

(  ゚∀゚ )「殺しちまうと、寝覚めが悪ぃからなァ」

気ィ失っても獲物を離さねぇのは、それなりのぷらいどってやつかイ?
こんなお宝を目の前に放られて、素通りする程俺は肥えてねぇ。

(  ゚∀゚ )「あらら、ぎっちり握ってやがんねぇ」

危ねぇのがまだ居やがるし、このお宝を貰ったらァ。
とんずらこかせてもらいましょう。


662 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/28(火) 02:04:31.63 ID:o7StGgVA0
12/17

一応女なんで、傷つけねぇように指を解いてやる。
いやァ、俺ってば、じぇんとるまん。

一応、ちんたらやってる自覚はあるぜ?

( ; ゚∀゚ )「あでっ」

そしたらよ、小石が顔にぶつかりやがる。
何だと思って横見たら、貧層な男が居やがるワケよ。

(; ´_ゝ`)「そ、それ以上ちか、近づ、近付くななな」

(  ゚∀゚ )「あぁん?」

その様があまりにも情けねぇモンでよぅ。
同じ男として説教でもかましてやろうかと歩み寄ったらサ。

川゚д(; _ゝ )

その男の後ろに捕まる女が、怖ぇ顔で睨んでくんの。
視線で射殺すたァ、この事かァね。


664 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/28(火) 02:08:22.53 ID:o7StGgVA0
13/17

よく見たら、男の服の下は赤い紐っこが纏わりついてやがる。
情けねぇが、こン時の俺ァ、この貧層な男より情けなかったね。

『奴』の正体に気付いた途端、選択肢が変わっちまってよ。
闘争のつもりが、逃走になっちまったのよ。

川ー(;´_ゝ`)「あ、ちょ、待っ」

(  ゚∀゚ )「待たねぇよぅ!」

薄笑いを浮かべる女に、ぞっとしたね。
撫でるように男の頬を擦って、首筋を舐めやがるの。
男は気付いてないんかね。あの女に。


一人隠れんぼってぇ呪術、あんさんは知っとるかい?

人形や縫い包みに米と爪を入れて、赤い紐や糸で巻く。
そんで、水ン中でそれをぶっ刺すワケよ。

刺すモンはなんでもいい。
包丁でも、硝子細工でも、鋏でも、鋭いモンならなんでも。


666 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/28(火) 02:11:26.81 ID:o7StGgVA0
14/17

方法は簡単さァね。

準備したそれに対して、最初の鬼は自分だと言やぁいい。
手前自身の名前を、三回言いやがれ。
言った後でも前でもいいが、それは水を張った風呂桶に入れろ。

そしたら、家中の電気を全て消して、てれびってモンをつける。
んで、目ェ瞑って十だけ数える。

数え終わったら、刃物を持って風呂場に行きゃいい。
風呂場にいるそれに向かって、△△見つけたと言って刺しゃいい。

刺したら刃物はそのまんまにして、次は△△が鬼と言う。
手前ェは塩水持って、押入れなんかに隠れりゃいい。炬燵でもいいがな。


終わる方法は、手前で調べな。
世間様に知られてる方法とやらでは、終わったとは言えないらしいぜぇ。


667 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/28(火) 02:14:28.27 ID:o7StGgVA0
15/17

ありゃァ、人で試した生きた呪術さね。
普通、物でやるモンを者でやるか。
どうなるか怖くて想像も出来ねぇ。

(  ゚∀゚ )「あいつ、正気保ってんのかねェ」

他人に強制されたんか。
自分でやっちまったのか。

あの情けなさっぷりは、呪術の反動かと思い返す。
反芻してたら、あの女の怖ぇ視線を思い出した。
おおう、危ねぇ。ちびっちまう。

(  ゚∀゚ )「触らぬ神に、祟りなしって奴よ。ひひ」

真っ赤な月が沈みかけた夜空で独り言。
だぁれも聞く奴はいねぇ。


669 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/28(火) 02:15:30.59 ID:o7StGgVA0
16/17

置いて来た化けモン共にゃ、慈悲も糞もねぇ。
人を呼んでくれと言われたんで、その辺で歌っただけだ。

昔は人だけ呼び寄せとったがァ。
今は人でも妖でもねぇモンがうようよいやがる。

何が来るかはわからねぇ、忠告はしてやった。
それでも呼んでくれと言ったんは、あいつらよ。


(  ゚∀゚ )「…嗚呼、しくっちまったァ」

回想に耽ってたら、思い出さなくていいモン思い出しちまった。

咄嗟に飛んで逃げたから、もしかしたら羽が抜けてるかもしんねぇ。
抜けた体の一部が、あの場所にあるかもしんねぇ。

それを、へっぴり腰の男が拾ったと思うと。

おう、もう終わった気がするさァね。


670 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/28(火) 02:17:41.86 ID:o7StGgVA0
17/17

ま、うじうじ悩んでも仕方ねぇ。
そろそろお天道様が昇る頃だ。

人間共に、一時の安息を与えてやるとしますかね。

ひっひっひ。










…出来れば。

怪異共には、永遠の安息を。




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