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ジョルジュ

Author:ジョルジュ
心母少女最終話更新
完結おめでとうございます。
08/03

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(*゚ー゚)は泣き虫だったようです 

375 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 22:57:58.15 ID:zrOA4or9O
(*゚ー゚)「……あの日からもう4年かぁ」

(*゚ー゚)「ここでいくら回想してももうあの時が来ないのは分かってるけど」

(*゚ー゚)「思い出してみようかな」

――アイツの、事。




(*゚ー゚)は泣き虫だったようです



378 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 22:59:20.28 ID:zrOA4or9O
それは、当時私が小学四年生だった時の事。

(,,゚Д゚)「おい」

(*゚ー゚)「え?」

(,,゚Д゚)「チービ」

(*;ー;)「そんなぁ……」

(,,゚Д゚)「泣き虫」

(*;ー;)「あうぅ……」



381 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 23:00:34.05 ID:zrOA4or9O
私は4年前、泣き虫だった。

しょっちゅう転んでは泣き、クラスの男の子にからかわれては泣いた。

弱虫で泣き虫だった。

そんな時、私を一番からかうのはクラスメイトのギコ君だった。

私は、意地悪なギコ君が、大嫌いだった。



383 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 23:02:36.58 ID:zrOA4or9O
ある日、習い事のプールでテストがあった。

私は、体が弱かったせいか、なかなか上手くならなかった。

その日も案の定、級を上に上げる事は出来なかった。

(*;ー;)「うええぇぇ……ん」

悔しさと辛さで、私は泣いた。

先生からも慰めてもらったけど、私は泣いた。

とぼとぼとプールサイドを歩く私。

そんな時だった。

(,,゚Д゚)「おい」

(*;ー;)「!」



385 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 23:04:25.40 ID:zrOA4or9O
一番会いたくない人と会ってしまった。

(,,゚Д゚)「泣いてるのか?」

私は泣き顔を見せたくないのに。涙が自然と出てきてしまう。

(*;ー;)「あ……あうぅ……」

(,,゚Д゚)「テスト、合格しなかったから泣いてんのか」

(*;ー;)「泣いてなんか…無いもん……グスン」

(,,゚Д゚)「泣いてんじゃねーか、弱虫」

(*;ー;)「ヒック、グスン」

予想通り、私はまたからかわれる。

私が早く行こうとした時だった。



386 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 23:06:35.18 ID:zrOA4or9O
(,,゚Д゚)「また次があるじゃん」

(*;ー;)「え………」

(,,゚Д゚)「また来月、頑張ればいいじゃねーかっつってんだよ」

(*;ー;)「………うん、…グスッ」

ギコ君の口からでた、彼なりの優しい言葉。

まだ小学四年だからとても単純だったが。

私は少し、嬉しくなった。

ギコ君とはそこで別れたが、私はギコ君の良さを初めて知った。



387 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 23:08:18.47 ID:zrOA4or9O
五年生になって、クラス替えがあった。

私はギコ君とは離れてしまい、お互いに違う生活を送る事に。

でも、ギコ君は廊下ですれ違うたびに私に声をかけてきた。

(,,゚Д゚)「よお、チビ」

だから私も負けずに言いかえしてやった。



390 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 23:10:42.25 ID:zrOA4or9O
(*゚ー゚)「うるさい、脳無しギコ!」

(,,゚Д゚)「あ?何で俺が脳無しなんだよ」

(*゚ー゚)「だっていつもテストで悪い点とってるでしょ!少しは勉強したら、脳無し」

(,,゚Д゚)「黙れよチビのくせに」

(*^ー^)「プールのテストは合格するくせに学校のテストは合格できないもんねー」

(,,゚Д゚)「うっせー!」

ギコ君は笑っていた。

私も笑った。

ギコ君は私の耳元で囁いた。

(,,゚Д゚)「明るくなったじゃねーか」

私とギコ君は顔を見合わせて再び笑い、別れた。


391 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 23:12:27.92 ID:zrOA4or9O
時がたつのは早いものだ。

(*゚ー゚)「もうすぐ夏休みかー」

私は、夏休みの前に大仕事があった。

私の学校では毎月、今月の歌が先生によって決められている。

それを毎月、全校生徒が体育館に集まって合唱する。

その歌のピアノの伴奏が、私に任されたのだ。

(*゚ー゚)「後3日だから、今日は昼休みにリハーサルがあるなぁ……、頑張ろっと」

……しかし、私はその日、ピアノを上手く弾く事はできなかった。



392 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 23:15:11.55 ID:zrOA4or9O
緊張して体が震える。

心がこもらない。

音楽の伊藤先生にも、少し注意された。

('、`*川「気持ちがこもってないわ。もう少し自分なりに気持ちをこめてみて」

(*゚ー゚)「……はい」

('、`*川「先生は用事があるから職員室に戻るけど……、担任の先生には言っておくから、しぃちゃんは掃除の時間、自分なりに練習してみて」

(*゚ー゚)「………はい」

私は泣かなかった。

負けずに、掃除の時間も練習をした。



394 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 23:16:50.70 ID:zrOA4or9O
(,,゚Д゚)「おいチビ、もう掃除だぞ」

急に話しかけてきたので、私は少し驚いた。

だが私は平静を保つ。

(*゚ー゚)「あ、ギコ君」

(,,゚Д゚)「なにびびってんだよチービ」

………どうやらバレていたようだ。

(*゚ー゚)「どうしてギコ君がこんなところに?」

(,,゚Д゚)「あ?俺はここの掃除だからさ。さっさと出てけよチビ」

(*゚ー゚)「チビチビうるさいなぁ、私は先生に掃除しないでピアノやれって言われたからここに居ていいの」

(,,゚Д゚)「……お前、ピアノ弾けるのか」

(*゚ー゚)「うん」



396 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 23:19:03.06 ID:zrOA4or9O
(,,゚Д゚)「弾け」

(*゚ー゚)「え?」

(,,゚Д゚)「下手くそなピアノ聞かされたら掃除やる気無くすだろ。どれだけ上手いか聞かせろ」

(*;ー;)「下手くそだから練習するのに……」

(,,゚Д゚)「おっ、また泣くのか?」

(*゚ー゚)「ち、違うもん!いいわ、引いてあげる!私は下手なんかじゃないもん!」

私はピアノに手を置いた。

小さな手を鍵盤いっぱいに広げて、

ギコ君のために、弾いた。


401 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 23:29:33.47 ID:zrOA4or9O
私が鍵盤に指を滑らせるたびに、ピアノからは音がなる。

あるときははっきりと。

あるときはなめらかに。

だんだん盛り上がって―――

(,,゚Д゚)「………………」

――――ギコ君のために、心をこめて、弾いた。

ただの伴奏、と言ってしまえばそれまで。

しかし、メロディが聞こえてきた。

ギコ君が歌いはじめたからだ。

少し音痴だけど、ギコ君は今月の歌をちゃんと覚えていた。

私もギコ君に合わせて、歌った。



403 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 23:31:11.93 ID:zrOA4or9O
(,,゚Д゚)「………凄いじゃねーか」

私は少し照れた。

(,,゚Д゚)「これ、今月の歌だろ?集会で弾くんだな」

(*゚ー゚)「………うん」

(,,゚Д゚)「頑張れよ」

(*゚ー゚)「………うん」

('、`*川「しいちゃん、できたー?あ、ギコ君、また掃除サボって!」

(,;゚Д゚)「い、いや違うんですよ!」

(*^ー^)「………クスッ」



407 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 23:37:16.58 ID:zrOA4or9O
明後日は日曜日だから休みだった。

(*゚ー゚)「明日はとうとう集会かー」

のんきに新聞をとる。

(*゚ー゚)「今日のテレビは何やってるかなー」

ふと、地元の記事を見る。

(*゚ー゚)「…………?」

大体の漢字は読めた。

『交差点に信号無視トラックが侵入、小学五年生が引かれて死亡』

そこの横にははギコ君の名前が。

(*゚ー゚)「え………?」



410 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 23:39:15.92 ID:zrOA4or9O
月曜日の集会は中止だった。

代わりに、ギコ君についての集会があった。

ギコ君は信号無視のトラックに引かれて即死。

(*;ー;)「あ……あうぅ……」

涙が溢れてきた。

バカ、また泣き虫になっちゃうよ。

(*;ー;)「あ……うあぁ……」

次にギコ君に会ったら、泣き虫って言われちゃうよ。

(*;ー;)「ふええぇぇん………」

私はその日、泣いた。

一晩中、泣きじゃくった。




412 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 23:42:21.32 ID:zrOA4or9O
お通夜にはいかなかったけれど、事故現場に花束を置いた。

私が好きなピンクの花を選んだ。

(*゚ー゚)「ギコ君………」

私はそっと手を合わせた。


3日後、私は延期になった集会でピアノを弾いた。

やっぱりギコ君の事が忘れられなくて、ちょっと失敗してしまったけど、

ギコ君のためだと思うと、頑張れた。

全校生徒からの拍手は、私の心に響いた。

ギコ君からの拍手も、届いた。


413 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 23:44:04.23 ID:zrOA4or9O
4年前のあの日、ギコ君は突然居なくなってしまった 。

でも、悲しみを乗り越えて、私は笑いをとり戻した。

ギコ君に泣き虫って言われたくないから。

私は絶対忘れない。

ぶっきらぼうで意地悪で、

優しい心を持つギコ君がいた事を。

(*゚ー゚)「………ギコ君、私、もう泣き虫じゃないから。見ててよね、私の事」


END


 
 

( ゚д゚ ) ブーン系小説総合案内所のようですコッチミンナ
ttp://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1247078675/
コメント
作者からのあとがき
始めまして!初めて書いた私の作品がまとめられているとは思いもせずふらりとここにきてみたらまとめられていてびっくりしました……(やっぱり誤字のまま載せられてるゴメンなさいorz)えと、総合案内所でも書いた事、書けなかった事を一応書いておきたいので書いておきます。
この話は実話です。私はしぃポジションで、ギコのモデルもいます。
ギコのモデルになったアイツは、4年前、交通事故によって亡くなりました。
アイツはいつも私の事をからかってきて、少しウザイ存在だったのですが、私自身が強くなると、相手が心優しい存在に感じてきて、やっと仲良くなれる、と思った矢先にこんな事になってしまいました……
アイツはクラスでもとても明るく、クラスを盛り上げてくれる存在だったので、本当に悲しかったです。
昨日、執筆をした事の報告に、事故現場に花束を持っていきました。
4年前と違い、横断歩道が設置されていましたが他は何も変わっていませんでした(気づかなかっただけかも)

皆様、アイツが天国で幸せに暮らしていることを願ってあげてください。冥福を祈ってあげてください。
長くなりすぎましたが、最後にまとめてくださってありがとうございました。感謝します。














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