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ジョルジュ

Author:ジョルジュ
心母少女最終話更新
完結おめでとうございます。
08/03

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( ^ω^)は惨劇に抗うようです。 其の七怪 

3 : ◆j0VQcv9RTo :2008/12/07(日) 20:19:51.86 ID:8qo/LwFe0

――周りを見渡せば、闇、闇、闇。
一点の光りは、新たな闇にかき消された。

物語は収束へと向かう、光を見つけられぬままに…。





~七不思議 其の七怪~









5 : ◆j0VQcv9RTo :2008/12/07(日) 20:20:47.81 ID:8qo/LwFe0

今日の天気は、雲ひとつ無い晴れ。
少し風が強いが、気になるほどではない。
午後になって、少し日差しが強くなった気がする。

明日はVIP学園の文化祭。
満足に参加できるかは分からないが、楽しみだ。

("A")「…あんな事があったって言うのに、俺も薄情だな」

ドクオは自嘲気味に笑うと、通じなくなったメールアドレスにメールを打った。

("A")「…送信、と」

それは、殺してしまいたい程に憎み、恨み、
しかし、どこかで赦してしまいそうになっていた人物へ。

("A")「まったく、赦すもクソも言えなくなっちまったじゃないかよ…弟者さんよぉ」

兄者を想う気持ちにほだされた、というわけではないが。
それでも、被害者である自分にメールを送ってきたり、
裏切る可能性があるかもしれない自分に作戦を提案したり。

度胸のある奴だ、と思っていた。


6 : ◆j0VQcv9RTo :2008/12/07(日) 20:22:35.94 ID:8qo/LwFe0

ドクオは窓の外に目をやる。今日も平和だ、少なくともこの病院は。
と、病室のドアから二回、ノックの音がする。
どうぞ、と言うとドアが開き、静かな声が返ってくる。

(´・ω・`)「失礼します」

("A")「…ショボンか、明日の準備とかはどうした?」

ショボンはドクオの反応に少し驚いた素振りを見せるが、
すぐに納得したような顔をする。

(´・ω・`)「声、ですか」

ドクオは言われてから、気付いたように

("A")「…あぁ。まぁ目が見えなくなったら耳が良くなったみたいでな。
    人間ってのはよく出来てるもんなんだなぁ」

まぁ座れよ。そう言ってドクオは近くの椅子を手探りで探し出し、差し出す。
しばしの沈黙が二人の間に流れる。

窓の外では雀がさえずり、この季節にしては少し強めの太陽の日で緩やかに時が流れる、
――それはショボンが久しぶりに感じる『安心できる』沈黙だった。



7 : ◆j0VQcv9RTo :2008/12/07(日) 20:23:19.60 ID:8qo/LwFe0

("A")「さて。で、今日はなんか用事でもあるのか?」

(´・ω・`)「…部活についてです」

ドクオもメールや電話で相談を受けていたため、最近ショボンが部活で悩んでいることは知っていた。

ここまで関わったのだから心霊研究会に入ろうか迷っていて、
しかし、演劇部の顧問や先輩から止められていること。

("A")「…まぁ、無責任だがお前次第なんじゃねーの?
    決めるのは俺じゃないしな。…好きなようにやればいいと思うぞ?」

ショボンがドクオから目を逸らし、窓の外へと目をやる。
相変わらず雀が五月蝿くさえずっている。

(´・ω・`)「…あと一人、『役』がいるはずなんです」

("A")「……それがなんの関係が?ってか七番目の『役』はいないはずじゃ…」

ドクオは訝しげに顔をしかめる。
外は救急車の音が響き、雀が一斉にに飛び立つ。恐らく緊急外来だろう。


8 : ◆j0VQcv9RTo :2008/12/07(日) 20:24:09.88 ID:8qo/LwFe0

(´・ω・`)「明日の文化祭、僕は演劇の発表には出ません。
      あくまで七不思議を追います」

ショボンはそこで一息つく。

(´・ω・`)「ドクオ先輩や、内藤先輩がここまでやった事を引き継ぎます。
      …自分のためにも、他の方々の為にも」

("A")「そいつぁありがたいが、なんで今俺に言う?」

自分に言うのは分かる。
だが、内藤も一緒に呼んで言った方が手間も省けていいだろう。
それとも、内藤にはもう言ったのだろうか。

(´・ω・`)「内藤先輩には、まだ言ってません。気になる事があるんで」

よっぽど表情にでも出ていたのだろう、
ショボンはドクオの心を見透かしたように言う。

("A")「……気になる、事?」

(´・ω・`)「はい。今日はそれを確認する為にも、ここに来ました」

ドクオは考える。
気になる事、内藤について?
なにがあるのか、今までそんな素振りを自分は見た覚えが無い。


10 : ◆j0VQcv9RTo :2008/12/07(日) 20:25:10.27 ID:8qo/LwFe0

(´・ω・`)「内藤先輩は、怖がりですか?」

("A")「…え?」

予想外の質問に一瞬呆気にとられる。
しかし、一応聞かれている立場なので答えようとドクオの脳は命令する。

("A")「…心霊スポットでは真っ先に突っ込んでいって真っ先に逃げるタイプだな
    怖がりの癖に後先考えないで行ってガチ泣きで震えながら帰ってくる」

(;´・ω・`)「酷い評価ですね…」

しかし、ショボンは何か納得したように頷くとドクオのほうを見つめる。

(´・ω・`)「もう一つ。先輩方の先輩。つまり僕の二つ上の先輩のアドレスありますか?」

("A")「…あぁ。伊藤ペニサス先輩だな。一人だけだったから
    あるけど…教えてほしいのか?」

ドクオは自分のパソコンを取り出し、アドレス帳をショボンに見せる。


11 : ◆j0VQcv9RTo :2008/12/07(日) 20:26:11.70 ID:8qo/LwFe0

("A")「俺は見えないから、悪いが自分で写してくれ」

(´・ω・`)「ありがとうございます」

ショボンは鞄から、ペンとメモ帳を取り出し手早くアドレスを書き写す。
写し終わると、パソコンをドクオのほうへと戻す。

("A")「…警告しておくぞ」

ドクオの重苦しい口調にショボンは思わず息を呑む。

("∀")「ペニサス先輩は恋人には向かないぞ!」

あはは、と乾いた笑いを残しながら、ショボンは病室を去っていった。

("A")「…あれ?違うのか…?」

後には空気を読めない哀れな少年と、
いつの間にか戻ってきた、窓の外の雀のさえずりだけが残っていた。



12 : ◆j0VQcv9RTo :2008/12/07(日) 20:26:48.12 ID:8qo/LwFe0

ショボンは歩く。
待ち合わせの場所へと。

(´・ω・`)「今日はいい天気でよかったな…」

午後3時を回り傾き始めた太陽を見て、呟く。
と、突然後ろから肩を叩かれる。

('、`*川「君がショボン君?」

長袖のTシャツの上にパーカーを羽織り、下はジーパンといったラフな格好の女性がいた。

(´・ω・`)「はじめまして。…伊藤さん」

('、`*川「やーね。ペニサスでいいわよ」

立ち話もなんだから、ということで近くの喫茶店へと足を運ぶ。
席に着き、ペニサスは紅茶、ショボンはコーヒーをオーダーする。

('、`*川「で、心霊研に関する話、だっけ?」

(´・ω・`)「はい。お聞きしたい事があって」

店員がコーヒーと紅茶を運んできて、一旦話を中断する。
ずず、と少し口に含むとコーヒーの香ばしい香りが口の中に広がる。


13 : ◆j0VQcv9RTo :2008/12/07(日) 20:28:34.91 ID:8qo/LwFe0

(´・ω・`)「お聞きしたいのは、先輩が作ったというノートに関してです」

('、`*川「ん?…あぁ。あのぼろっちいノートね。
     正確に言えば作ったのは私じゃなくてフィレンクトっていう先輩ね」

ショボンは少し眉をしかめる。

(´・ω・`)「どんなノートでした?」

('、`*川「うーん…どんなって言われても…とにかく皆書いたからぼろぼろだったわね
     内容に関しては、君達のほうが知ってるんじゃない?」

(´・ω・`)「…そうですか。ありがとうございました」

ショボンは心にかかっていた靄が晴れた気がした。
考えていたことが一気に現実味を帯びてくる。

('、`*川「内藤と細いの元気?」

(´・ω・`)「え?…あぁ。先輩方は元気ですよ」

その後、店員に嫌な顔をされながら、
コーヒーだけで一時間ペニサスの世間話に付き合わされた。



14 : ◆j0VQcv9RTo :2008/12/07(日) 20:31:38.54 ID:8qo/LwFe0


(´・ω・`)「では、予定があるのでこれで」

会計だけ済ませて、店を出る。
もちろんペニサスの紅茶の分も一緒に。

('、`*川「…七不思議、解決した?」

帰り際に後ろから聞かれたが、聞こえない振りをして歩き出す。




――これからが、勝負の時なのだ。


('、`*川「…思いつめた顔しちゃって。何があるのか知らないけどお姉さん惚れちゃうぞ」

ショボンが必死に押し隠した不安と迷いを、
初対面でありながら唯一気付いた女性が呟き、優雅に紅茶を飲み干した。



15 : ◆j0VQcv9RTo :2008/12/07(日) 20:33:49.96 ID:8qo/LwFe0

ショボンは歩く。
着いたのは、一軒家。
表札には【素直】と書かれている。

(´・ω・`)「ふぅ。少し迷っちゃったな」

時刻は五時。
夕陽はその身を山の頂上へと半分以上隠し、夜の帳が降り始めている。


本来なら十分で着く距離を、迷って一時間使ってしまった。
インターフォンをならし、目的の人物を待つ。
数分後、一人の女性が出てくる。

川 ゚ -゚)「やぁ。君か」

(´・ω・`)「やぁ。ちょっと聞きたいことがあるんだけど、いいかい?」

川 ゚ -゚)「…すぐ済むならいいぞ?
     この時間にレディーの部屋に立ち入るのは君でも気が引けるだろう?」

(´・ω・`)「もちろん。五分で充分さ」

そうか、と呟くとクーは奥へ入って行き、十分ほどでコートを羽織って再び出てきた。


17 : ◆j0VQcv9RTo :2008/12/07(日) 20:35:25.50 ID:8qo/LwFe0

川 ゚ -゚)「…それで?」

(´・ω・`)「君達を焚きつけた人物、『高岡ハイン』についてだ」

川 ゚ -゚)「…ふむ。あまり詳しいことは分からないが、答えられる範囲で答えよう」

(´・ω・`)「彼女は、誰かに指示されている、もしくはそれに順ずるような行動を取っていたかい?」

クーは少し考える。
俯きがちな顔を見て、可愛いと思ってしまう。
…まぁ、実際可愛いわけだが。

川 ゚ -゚)「そういえば、よくメールしながら私達に接触してきたな」

(´・ω・`)「…そうか。ありがとう」

それじゃ、と軽く手を振り、その場を後にする。
材料は揃った。

川 ゚ -゚)「……気付いてくれないのか…馬鹿野郎」

少女は一人呟き、コートの中のわざわざ着替えたワンピースの感触を手で確かめた。




18 : ◆j0VQcv9RTo :2008/12/07(日) 20:37:06.30 ID:8qo/LwFe0

ショボンは歩く。

目の前で死んでしまった兄者。
止められなかった弟者。
そしてその犠牲になったハイン。

全ての罪を背負う。
自分が止められなかったことを悔やみ、ここで償う。

(´・ω・`)「さて、やっと最後だ」

空は星が瞬き始め、月がその存在を主張する。
暗闇に大きな墓標のように、建物が姿を現す。

ショボンは裏から建物に入り、階段を上っていく。
考えてみれば、この階段を何回上ったことだろう。

正直に言えば、もうここを上っていくことは嫌悪しか抱かない。
でも、上らなくてはならない。
兄者が、弟者が、そしてハインが、
あるものは自ら、あるものは他人によって『償った』ように、自分も。


20 : ◆j0VQcv9RTo :2008/12/07(日) 20:39:32.31 ID:8qo/LwFe0

―――ショボンは、屋上へと続く階段の扉を開いた。

これで、全て終わる。
七人目がいることは、もう確認できた。
自分が死ねば、七人目が動く必要も無くなる。
これが、自分なりの『償い』であり、七不思議を『解決』させること。

(´・ω・`)「ふぅ。やっぱり高いな」

屋上の縁に立ち、下へ目をやる。
やはりトラウマは色濃い。
冷たい風が、下を吹き抜けていくのが分かる。

(´-ω-`)「これで、終わりだ…」

目を瞑り、網を失ったフェンスの支柱の間に立つ。



21 :愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:42:34.05 ID:8qo/LwFe0










――虚空へと一歩踏み出す










23 : ◆j0VQcv9RTo :2008/12/07(日) 20:46:47.47 ID:8qo/LwFe0

しかし、強い力がショボンを後ろへと引っ張った。
バランスを崩して、ショボンは後ろへと倒れこむ。

( ^ω^)「生憎、死なせるわけにはいかないんだお」

そこにあったのは、見慣れた笑顔。
しかし。今最も見たくなかった笑顔。

(´・ω・`)「………なんでですか?なんで死なせてくれないんですか?」

( ^ω^)「色々困るからだお」

ショボンは『色々』が分からない。
蒼い月に照らされて笑う、その顔が怖い。

(´;ω;`)「僕が死ねば、今までの惨劇は起こらなかったんですよ?
      あと一人『役』が残ってるんですよ?また誰か傷つくんですよ?」

矢継ぎ早に捲くし立てて泣き崩れるショボンを内藤は傍らで見ていた。
そして、嗤い始める。
最初は面白そうに、まるで芸人でも見ているかのように。



24 : ◆j0VQcv9RTo :2008/12/07(日) 20:47:43.76 ID:8qo/LwFe0


段々と嗤いが乾いてくる。
兄者のように、ハインのように、弟者のように。

( ゚ω゚)「本当に、君は、楽しませてくれるお」

そこにあった笑顔は、いつもの柔和な笑顔ではない。
恐ろしい、月を背景にした悪魔の笑顔。
ショボンは言葉が出ない。
しかし、そのなかでも確信が持てた。


25 : ◆j0VQcv9RTo :2008/12/07(日) 20:48:49.11 ID:8qo/LwFe0

やっとの事で、言葉を音にする。

(´;ω;`)「貴方が、七番目の『役』だったんですか?」

その『悪魔』は少し驚いたような顔をするが、笑顔は崩れない。
それどころか、いっそう嗤いを強くする。

( ゚ω゚)「分かっていたのに死のうとしたのかお。これは傑作だお」

嗤う嗤う。狂ったように、心底おかしそうに。

(´;ω;`)「僕は、確証も持てなかったし、何より貴方を信じていた」

だから死のうとしたんだ。
貴方が『役』でないなら、僕に執着していただけなら、惨劇はもう起こらないと。



26 : ◆j0VQcv9RTo :2008/12/07(日) 20:49:34.26 ID:8qo/LwFe0

( ^ω^)「馬鹿馬鹿しかったお…」


( ^ω^)「捨てアドを使って、ハインに指示を出し、お前を襲わせて
      ドクオに手を出した兄弟を殺し、お前がここまでたどり着くように仕向けたのは、僕だお」

朗々と、しかし心底めんどくさそうに喋り続ける。

(´;ω;`)「なんで、そんなことを…?」

悪魔は嗤う。
そして当然の如く言い放つ。

( ^ω^)「伝統。これを守るためには必要な犠牲だお」

(´;ω;`)「伝統?」


( ^ω^)「フィレンクト先輩は偉大な人だお。僕もよくシーン兄ちゃんから話を聞いてたお」

(´;ω;`)「シーン『兄ちゃん』?」

悪魔は、ポツリポツリと語り始める。

( ^ω^)「そう。フィレンクト先輩と、シーン兄ちゃんは、よく家で話してたお」




29 : ◆j0VQcv9RTo :2008/12/07(日) 20:51:50.93 ID:8qo/LwFe0
*********************************

僕と、シーン兄ちゃんは兄弟だったお。

( ・-・ )「ブーン、今日部長が来る…」

( ^ω^)「ほんとうかお!?ぼくもはなすお」

(‘_L’)「おっしゃブーン!きーたーぞー!!」

三人で過ごす時間は、何にも代えがたい物だったお。
でも、ある日フィレンクト先輩が『あの話』を持ってきたところで、全て変わったお。



30 : ◆j0VQcv9RTo :2008/12/07(日) 20:52:46.94 ID:8qo/LwFe0

(‘_L’)「なぁブーン、これを見てくれよ。このノート、音楽室のピアノにあった。
     代々受け継がれた七不思議のノートだぜ。俺は、これを真似て新しい七不思議を作るんだ」

(*^ω^)「すごいお!わくわくするお!」

(*‘_L’)「だろう!?…これはまだシーンには内緒だぞ?驚かせるんだ」

僕は、すっごくわくわくして、フィレンクト先輩を待ってたお。
でも、数日後に兄ちゃんから知らされたのは、フィレンクト先輩の死だったお。

僕は、泣いたお。ずっと、ずっと泣いてたんだお。
そのうち、兄ちゃんも失踪したお。捜索願をだしたけど見つからなかったお。

でも、ある日フィレンクト先輩のお母さんから手紙を貰ったんだお。
そこには、フィレンクト先輩の意思が書いてあったんだお

(‘_L’)〔ブーンへ。この手紙は絶対にシーンのいないところで読むんだぞ!!
     これを呼んでるって事は、俺がなんかの理由で七不思議が作れなくなってるって事だろう
     だから、代わりに七不思議を作ってほしいんだ!
     そして、俺やシーン、あと俺の後輩達をビックリさせてやってくれ!
     後輩には偽物のノートを渡しておく。本物はVIP学園の音楽室のピアノの中だ!〕

*********************************



31 : ◆j0VQcv9RTo :2008/12/07(日) 20:55:05.41 ID:8qo/LwFe0

( ^ω^) 「そうして、VIP学園へと来た僕は本物のノートを見つけたお」

(´;ω;`)「じゃあ、なんで僕を襲うなんて…
       ただ七不思議を実行するだけでよかったはずだ!」

( ^ω^) 「…駄目なんだお、それじゃあ。
       本物のノートの最後には、この七不思議の意味が書いてあったお」

内藤は、鞄からノートを取り出しパラパラと捲る。
そして、文字の書いてあるページの一番最後を開き読み上げる。

( ^ω^) 「【この事件で、次の七番目の『役』を選ぶこと】。これが、僕がお前を追い詰めた本当の理由だお」

ショボンは言葉を失う。
自分が七番目の『役』の後継者とは、にわかに信じられない。


33 : ◆j0VQcv9RTo :2008/12/07(日) 20:56:13.78 ID:8qo/LwFe0

( ^ω^) 「そこで、僕は考えた。どうせ今一年生はいない。
       だったら、優秀な『役』から選んでしまおうと」

(´;ω;`)「ドクオさんがいなくなったとたんに、急に勘が良くなったように感じたのは…」

( ^ω^) 「お前を育てて、ここまで導くためだお」

(´;ω;`)「流石兄弟さんを殺そうとしたのは…」

( ^ω^) 「僕がハインを通して言ったことを実行せず、ドクオを襲い、失明させた報いだお」

(´;ω;`)「じゃあ、僕を襲わせたのは…?」

ショボンが死んでしまえば、後継者がいなくなる。
なぜ殺そうとしたのか。

( ^ω^) 「危険を潜り抜けられないような後継者はいらないお。
       それに、最後まで信じさせる為、でもあるおね」

ショボンは、体中の力が抜けていく気がした。
全てを、計算した上で動いてたのだ。
釈迦の掌の上で必死に逃げる孫悟空。それがショボンだった。


34 : ◆j0VQcv9RTo :2008/12/07(日) 20:57:00.31 ID:8qo/LwFe0

( ^ω^) 「さぁ。そろそろ種明かしは終わりだお。選ぶ時間だお?」

ゆっくりとショボンの方へ歩く。
目前で立ち止まって手を差し伸べる。

( ^ω^) 「『役』を引き継ぐのかお?それとも引き継がないのかお?」

ショボンはゆっくりと手を伸ばし、内藤の手を――






其の七怪 了







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